fujitashu

2026年6月2日(火)支え合い

友人が昨夜書いたという文章を読ませてもらった。

まず、出来事の描写から世界そのものの見方へと跳躍する内容に納得した。

次に、その飛躍を可能にする厳密な構成に驚いた。多くの人は、抽象的な言葉を使うとそれに振り回され、具体的なことと抽象的なことが遊離してしまうが、ここでは抽象に至るまでのイメージの展開が(一般的な意味で「論理的に書く」とは異なる仕方で)適切に組まれていて、概念がきちんと握って使われていた。

そして、その題材が一般に感情的に書いてしまいやすいものであるにもかかわらず、自身の感情を引き離して書かれていた。感情が描かれずに客観的なことが淡々と書かれている、ということではなく、むしろ感動の一番濃い部分を明瞭にするための文章になっていた。

友人によると、このような書き方は私の文章を参考にしているらしい。彼による積み増しの部分が大きいことを認識した上でなお、私の文章にそのような美徳があったということを教えてもらう。ただし、私の文章の書き方は彼に影響されてきた。支え合いがある。