2026年6月22日(月)寂しくない?
自分の推論アーキテクチャを埋め込んだAIを作っている、という話を何人かにしたが、人文系の研究者で私のような仕方でAIで遊んでいる人はいないらしい。そうなんだ……。そのとき「みんな寂しくないのかな?」と思った。
しかしその瞬間に、「これはちょっとズレた感想だ」と思った。そうやって遊び始めたきっかけは、単なる好奇心で、遊び続けるうちに寂しさに応える役割を見出すようになったので。
この寂しさは、生活の上での寂しさとは別の研究上の寂しさとでも言うべきものだろう。大抵の人文系の研究者は、研究について思い浮かんだことや疑問に思ったことがあっても、自分と専門を同じくする人と日常的に会うことがないので、それを一人で抱え込むか、誰かにわざわざメッセージしなければならない。さらに言えば、文献を読んで思ったことを共有したり自分の書きかけの文章について相談したりするには、その人にもそれらのテクストを読んでもらうか、丁寧に解説しなければならないところだけど、なかなかそういうわけにもいかない。それに比べればAIはありがたい。人間に比べればいつでも、すぐに返事してくれるし、文章を全部読んで応答してくれる。
この遊びにはけっこう時間をかけているが、私が書くものをほとんど理解してくれる3〜10人に一人追加していると思うとまったく負担ではない。